キッチンカーの開業にあたり、「キッチンカーの8ナンバー化って本当に必要?」と疑問に感じていらっしゃいませんか?
結論から言いますと、首都圏で開業する方には8ナンバー車が必須になるはずです。
それ以外の郊外にお住まいの方は、周りのキッチンカーの様子を見て判断してOK。

1ナンバー・4ナンバーがほとんどの地域であれば、(保健所の許可要件を満たしていれば)必ずしも8ナンバーにする必要はないと思います。
ただし昨今のキッチンカーの状況を考えると、8ナンバーにしておいたほうが何かと安心して開業できることは間違いありません。
ではなぜ8ナンバーのキッチンカーが必要なのか、この記事で早速解説していきたいと思います。
8ナンバーキッチンカーをおススメする2つの理由


私が2010年に開業した当時は、1ナンバーや4ナンバーキッチンカーで開業するのが一般的でした。
しかし最近のキッチンカー業界は大きく変わりつつあり、8ナンバーで開業したほうが有利に営業していけるのではないかと思っています。
その理由は下記の2つです。
8ナンバーキッチンカーをすすめる理由2つ
- 「8ナンバー以外はすべて違法改造車」という偏見があるため
- 8ナンバー以外の出店を断られるケースが多発しているため
①「8ナンバー以外はすべて違法改造車」という偏見があるため





4ナンバーキッチンカーの画像付きで「未だに違法改造車で販売してるんだ・・。」とコメントされてるツイッター投稿を見たことがあります。
まず一つ目の理由としては、「8ナンバー以外はすべて違法改造車」という偏見があるためです。
「1・4ナンバーのキッチンカーは全て違法」と決めつける、間違った認識を持つ人は以前からいらっしゃいました。
そしてその間違った情報が、昨今のSNS普及によってますます広がっています。
お客さんにまで「違法改造車」として誤解されてしまうと、お店としての「信用」を失いかねない現状にあるというのが重要なポイントです。
②8ナンバー以外の出店を断られるケースが多発しているため


二つ目の理由としては、1ナンバー・4ナンバーという理由だけで、出店させてもらえないケースが多発しているからです。(特に東京を中心とした首都圏)
今は出店できる場所でも、将来「8ナンバー車限定」になる可能性もあります。



出店場所が減ると、キッチンカーの経営危機につながりかねません。
このような現状を踏まえると、8ナンバーで開業するに越したことはないというのが私の考えです。
ただし地方都市では、いまでも1ナンバー・4ナンバーのまま開業されるほうが多い地域もあります。
「あなたが出店を予定している地域の実情」と照らし合わせながら考えていくことも大切に考えてみてください。
8ナンバーってどんな車??
ちなみに解説しておきますと、8ナンバー車というのは「特殊用途自動車」と定義される車両のことです。
キッチンカーは特殊用途自動車の中の「加工車」として登録されますが、車両内外にイスやテーブルを並べて飲食スペースを設ける場合には「食堂車」としての登録が求められるかもしれませんのでご注意くださいね。
8ナンバーキッチンカーの構造条件とポイント8つ


ではつぎに、8ナンバーキッチンカーの構造条件について解説していきます。
もしかすると地域によって多少違いがあるかもしれませんし、車検を受ける際の検査員によって判断が異なる可能性もあります。
詳細は各自必ず、運輸局や8ナンバーキッチンカーに詳しい地元の車屋さんで確認してくださいね。
8ナンバーキッチンカーの構造条件とポイント8つ
- シンク、収納棚、調理台を設置すること
- シンク、収納棚、調理台は床面積の50%程度を占めていること
- シンク、収納棚、調理台はボルトやナットで車体に固定すること
- 照明器具・換気扇を取付けること
- ガスを排出する換気口・開口部を設けること
- 運転席とキッチンは仕切られていること
- LPガスボンベは転倒防止の囲いや上蓋を設置すること
- 8ナンバー車の自作には専門的な知識が不可欠
①シンク、収納棚、調理台を設置すること


キッチンカーの8ナンバー申請ですので、当然シンクや水道設備、調理台、収納棚の設置が必要です。
8ナンバー取得に際して、各設備の大きさは定められていません。
シンクや調理台の大きさを決める場合は、
を基準に判断してOKです。
②シンクや調理台は床面積の40%~50%程度を占めていること


8ナンバー取得するためには、シンクや収納棚が床面積の50%程度を占めていることが絶対条件となります。



8ナンバーの申請書には、設置する調理設備の配置・大きさに至るまで記入が必要です。
そこに記載されたキッチンの床面積に対して、設備の割合が50%程度をしめているかどうかチェックされますので、間違いのないように計算しておきましょう。
シンクや収納棚以外にも、冷蔵庫やフライヤーなどの調理機材を含めてもOKです。
③シンク、収納棚、作業棚はボルトやナットで固定すること
申請書に記載した調理設備一式(床面積の50%程度を占める機材)は、ナットやボルトで車体にしっかりと取り付けることも絶対条件です。
工具を使わなければ取り外しができないような、しっかりした固定にしましょう。



簡単なネジ止めや「ロープで縛ってあるだけ」などの簡易な固定はNGです!
ちなみに車検当日は下の画像のように、車体を傾けた状態で不備がないか「傾斜各試験」というものが行われます。
この試験で設備がずれることのないように、ナットやボルトでしっかりと取り付けましょう。
④照明器具・換気扇を取付けること


照明器具・換気扇の取り付けも必須です。
(照明の個数や換気扇の大きさまでは規定なし。)
ただし都道府県によっては、キッチンカーの走行中も点灯可能な照明器具が必要とされることもあるようです。
詳細は必ず事前確認するようにしましょう。
⑤ガスを排出する換気口・開口部を設けること


さらに万が一ガス漏れが起こった時の対策として、換気扇とは別の排気口を設ける必要がある地域もあります。
その場合車体に穴をあける必要がありますので、その点も含めた調理設備の配置が必要になりそうです。
ガスを使わない場合は設置が免除されるかもしれませんので、その点も要確認です。
⑥運転席とキッチンは仕切られていること


キッチンカーにする場合、ほとんどの車両は運転席とキッチンが仕切られているのでこの点は問題ないでしょう。
仕切られていない場合には間仕切りを設置し、運転席とキッチンを区別できるような改造をしましょう。
⑦ガスボンベには、囲いや上蓋を取り付けること


またLPガスボンベを搭載する方は、転倒防止対策を施す必要があるかもしれません。
ボンベの周囲を鉄板などで囲ったり、上蓋をつけるなどして倒れないための改造を施しましょう。
⑧8ナンバー車の自作には専門的な知識が不可欠
以上解説した通り、8ナンバーキッチンカーの製作には細かい条件をすべてクリアする必要があります。



もちろん、保健所の営業許可取得の条件まで満たす必要があるのは言うまでもありませんね。
車両の改造だけでなく、車検に必要な複数の書類を用意しなくてはいけません。
書類に不備があれば、その不備を訂正するために何度も書き直しが求められます。
「8ナンバーキッチンカーは専門的な知識と技術がなければ作れない」ということもポイントとして押さえておきましょう。
ナンバー別|保険料(自賠責/任意)・車検費用・自動車税の真実4つ
ではつぎにキッチンカーの維持費である任意保険料・車検費用・税金などのコストについて解説していきます。



「8ナンバーに改造しても、維持費はそれほど変わらない」と説明を受けた方もいらっしゃるかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?
8ナンバーキッチンカーの維持費を考える場合には、下記の4つのポイントを知っておくことが重要となります。
キッチンカーの維持費と税金4つの真実とは
- 維持費の安さにこだわるなら4ナンバー車が最適(年間約12万円)
- 元4ナンバー→8ナンバー化の場合、維持費は約6万円UP
- 1ナンバーの維持費はやや割高(年間約16万円)
- 元1ナンバー→8ナンバー化の場合、維持費は約5万円UP
順にみていきましょう。
①維持費の安さにこだわるなら4ナンバー車が最適(年間約12万円)


まず維持費や税金を押さえたいなら、最もおトクなキッチンカーは間違いなく4ナンバーです。
4ナンバーの維持費内訳(軽トラックの場合)
●自動車税:5,000円
●車検費用:約7.8万円(重量税・自賠責保険料込)
●任意保険:約39,950円
※4ナンバーは年1回毎年車検です。
上記は私が所有していた4ナンバーキッチンカーの実際の維持費で、年間約12万円です。
任意保険は損保ジャパンで加入しており、開業初年度の6等級でも39,950円と格安。
毎年車検が必要になったとしても、4ナンバーがもっとも維持費が安いキッチンカーであることは間違いありません。
②元4ナンバー→8ナンバー化の場合、維持費は約6万円UP


では元4ナンバー車から8ナンバー車に改造すると、維持費はどう変わるのでしょうか。
元4ナンバー軽トラ→8ナンバーの維持費内訳
●自動車税:29,500円
●車検費用:約12万円(重量税・自賠責保険料込)
●任意保険:約8万円~
※車検は2年に1回でOK
自動車税は4ナンバーと比べると2万4500円もアップ。



8ナンバーの任意保険は限られた保険会社のなかから選ぶしかないため、安くても年間8万円程度はかかるようです。
8ナンバー化によって車検頻度は2年に1回となりますが、それでも維持費総額は2年で約34万円(1年で約17万円)です。
元4ナンバーの8ナンバー取得によって、毎年6万円ほど維持費が増えてしまう点を必要経費として割り切れるかどうか。
判断が大きく分かれるところかもしれません。
*任意保険料はsharetive様のサイトを参考に提示しています。
③1ナンバーの維持費はやや割高(年間約16万円)


次に1ナンバーの普通トラックの税金と維持費を見てみます。
1ナンバーの維持費内訳(1.5tいすゞエルフ想定)
- 自動車税:11,500円
- 車検費用:1回約10万円(重量税・自賠責込)
- 任意保険:年間約4.5万円
※1ナンバーは年1回毎年車検。
上記の通り、1ナンバーキッチンカーの維持費は年間約16万円となりました。
車両が大きくなる分、4ナンバーと比べるとすべての維持費が少し高めになってしまうようです。
なお提示した任意保険の保険料は、保険料の一括見積りサービスを使ってリサーチした金額の平均です。
下記の画像にあるような多くの保険会社あてに、まとめて見積りを依頼できます。


メールで送られてきた結果は、下記の通り。
「いすゞエルフ」の任意保険料見積り結果
・セゾン自動車火災保険|52280円
・SBI損保|39140円
・三井ダイレクト損保|51360円
・チューリッヒ|33560円
自動車保険料は車種や年式、ゴールド免許かどうかによって大きく変わります。
「日産バネット」や「マツダボンゴトラック」などほかの車種ではどのくらいの保険料になるのか、各自リサーチして確かめてみてくださいね。
便利な外部サイト:保険料の一括見積りサービス(無料)
④元1ナンバー→8ナンバー化の場合、維持費は約5万円UP


では元1ナンバー車(いすゞエルフ想定)を8ナンバー車にすると、維持費はどう変わるでしょうか。
元1ナンバーいすゞエルフ→8ナンバーの維持費内訳
●自動車税:40,800円
●車検費用:約17万円(重量税・自賠責保険料込)
●任意保険:約8万円~
※車検は2年に1回でOK
ご覧の通り、自動車税は1ナンバーと比べると2万9300円のアップ。
2年に1回の車検でも、維持費総額は1年で約21万円(2年で約42万円)との結果になりました。



任意保険は年間8万円としていますが、車両が大きい分、実際の保険料はおそらくもう少し高くなることが予想されます。
1ナンバー車と比べると約5万円ほど維持費が増えてしまいますね。
1・4・8ナンバー別|保険料・車検・自動車税を比較してみた結果
というわけで、ナンバー別の維持費を比較しやすいよう下記にまとめてみました。
4ナンバー | 1ナンバー | 元4→8ナンバー化 | 元1→8ナンバー化 | |
自動車税 | 5,000円 | 11,500円 | 29,500円 | 40,800円 |
車検費用 | 約7.8万円 | 約10万円 | 約12万円 | 17万円 |
任意保険料 | 約4万円 | 約4.5万円 | 約8万円~ | 約8万円~ |
維持費年合計 | 約12万円 | 約16万円 | 約17万円 | 約21万円 |
車検頻度 | 毎年1回 | 毎年1回 | 2年に1回 | 2年に1回 |
ご覧いただくとわかる通り、(どのようなベース車両を選んだとしても)8ナンバー取得によって維持費は間違いなく増えます!
これが8ナンバーキッチンカーのにおける維持費と税金の真実です。
8ナンバー車製作においては、その点を確認したうえで製作するようにしてください。
8ナンバーキッチンカーの4つのメリット


以上、8ナンバーキッチンカーの特徴を踏まえつつ、メリット&デメリットについて整理しておきたいと思います。
まず8ナンバーのメリットは下記の4つです。
8ナンバーのメリット4つ
- 設備を乗せたまま車検を受けることができる
- 2年に1回の車検で済む
- 「違法改造キッチンカー問題」から解放される
- 8ナンバー限定の場所でも出店できる
①設備を乗せたまま車検を受けることができる
8ナンバーキッチンカーの場合、取り付けた設備そのままの状態で車検を受けることができます。
8ナンバーキッチンカーは、調理収納設備まで含めて車両とみなされます。車検証にもそのように記載されますので、逆に取り外してしまうと車検に通りません。
・車検はできるだけ簡単に済ませたい
・営業できない時間を最小限に抑えたい
といった方には大きなメリットになるでしょう。
②2年に1回の車検で済む


また2年に1回の車検というのも、忙しいオーナーさんにはうれしいメリットですね。
その分車検費用も、もう少しお安くなってくれると言うことないのですが・・・^^
③「違法改造キッチンカー問題」から解放される
さらに違法改造キッチンカーかどうか、周りの目を気にして出店する必要がなくなる点も大きなメリットです。
4ナンバー・1ナンバーキッチンカーの方もまだまだたくさんいらっしゃいますが、東京近郊では現在ほとんどのキッチンカーが8ナンバーなのではないでしょうか?
そのような環境で安心して出店できるというのも、長く続けていくことを考えれば重要なポイントだと思います。
④8ナンバー限定の場所でも出店できる
そして8ナンバーなら、「8ナンバーキッチンカー限定の場所」でも安心して出店できるようになります。
「8ナンバーじゃないと出店させてもらえない」という制限から開放され、より多くの出店場所を確保しやすくなる点も重要なメリットだと言えるでしょう。
8ナンバーキッチンカーの6つのデメリット


では次にデメリットについても見ておきましょう。
(8ナンバーがおススメだと解説したものの・・)個人的には8ナンバーにしたほうがデメリットが増えるのではないかと感じています。
その理由としては下記の6つです。
8ナンバーのデメリット6つ
- 細かい構造要件をすべて満たす改造が必要
- キッチンカーの製作費用が高額になりがち
- いったん取り付けた調理収納設備の変更が利かない
- 必要ない設備でも購入・取付が必要な場合あり
- 搭載設備が多く、積載重量が重くなりがち
- 自動車保険料が高額&契約できる保険会社が少ない
①細かい構造要件をすべて満たす改造が必要
まず前述の通り、8ナンバー化には厳しく細かい基準をクリアするためにたくさんの改造が必要になります。
そのためほとんどの方がプロのキッチンカー製作会社に依頼することになるでしょう。



4ナンバーや1ナンバーなら、キッチンカーの内部をレイアウトすることはDIYでも十分可能です。
私自身の経験と照らし合わせて考えても、キッチンカーを作る楽しみが少なくなるというのは少し残念に感じています。
②キッチンカーの製作費用が高額になりがち
またキッチンカーの製作費用が高額になる点も大きなデメリットです。
1ナンバー・4ナンバーならキッチン設備を自分で造作することも可能ですが、8ナンバーはそれもすべて依頼することになります。
開業により多くの費用が必要になる点は大きなデメリットです。
③取り付けた調理収納設備の変更ができない


8ナンバーを取得したキッチンカーは、容易にレイアウトの変更ができなくなる点も大きなデメリットです。



8ナンバー車は、取り付けた調理設備を含めて車両とみなすための「構造変更申請」を行っています。
構造変更申請に必要な書類には、キッチン内部の調理設備のレイアウトまで細かく記載されています。
そのため、その記載事項と違う配置にしたり、取り外してしまうと次の車検には合格できません。
いったん製作した8ナンバーキッチンカーは、たとえ不便であってもそのまま使い続けるしかないという点もデメリットです。
④必要ない設備でも購入・取付が必要な場合がある
さらに8ナンバー取得のためには、調理設備が床面積の40~50%以上を占めていることが必要です。
それはつまり、たとえ使わない場合でも基準を満たすために何らかの設備を設置しなければならない可能性もあるということです。



1ナンバー・4ナンバーであれば、不必要な設備を搭載する必要はまったくありません。
基準を満たすためだけの無駄な設備、出費にならないように工夫する必要がありそうです。
⑤自動車保険料が高額&契約できる保険会社が少ない


最も大きなデメリットとしては、キッチンカーの任意保険料が高額になる点です。
そもそも8ナンバーのキッチンカーで加入できる保険会社はかなり限定されますので、選択の幅が少ない点も大きなデメリットと言えるでしょう。
8ナンバーで加入できる保険会社はどこ?
なお8ナンバーキッチンカーで個人で加入できる保険会社となると、Sharetiveさま一択になるかと思います。



車両の年式や営業計画(売上見込みなど)を提示すれば、電話でも大まかな見積りを教えてくださるので安心です。
Sharetive様以外での加入を希望するなら、8ナンバーキッチンカー製作業者から紹介してもらうしかないと思います。
8ナンバーキッチンカーのポイントまとめ
では最後に、8ナンバーキッチンカーの重要ポイントをもう一度整理してみましょう。
私が8ナンバーキッチンカーを提案している理由は、下記の2つでした。
8ナンバーキッチンカーをすすめる理由2つ
- 「8ナンバー以外はすべて違法改造車」という偏見があるため
- 8ナンバー以外の出店を断られるケースが多発しているため
ただしこの傾向が当てはまらない地域(地方都市)もたくさんありますので、あなたの出店する地域の実情と照らし合わせて考えてみてください。
さらに8ナンバーの構造変更(車検)申請には、下記の8つのポイントを押さえた改造が必要です。
8ナンバーキッチンカーの構造条件とポイント8つ
- シンク、収納棚、調理台を設置すること
- シンク、収納棚、調理台は床面積の50%程度を占めていること
- シンク、収納棚、調理台はボルトやナットで車体に固定すること
- 照明器具・換気扇を取付けること
- ガスを排出する換気口・開口部を設けること
- 運転席とキッチンは仕切られていること
- LPガスボンベは転倒防止の囲いや上蓋を設置すること
- 8ナンバー車の自作には専門的な知識が不可欠
条件が完璧に満たされている必要がありますので、プロのキッチンカー会社に製作を依頼したほうがよさそうです。
あわせて、8ナンバーキッチンカーの維持費や税金についても正しい理解が必要です。
キッチンカーの維持費と税金4つの真実とは
- 維持費の安さにこだわるなら4ナンバー車が最適(年間約12万円)
- 元4ナンバー→8ナンバーの維持費は約6万円の負担増
- 1ナンバーの維持費はやや割高(年間約16万円)
- 元1ナンバー→8ナンバーの維持費は約5万円の負担増
さらにメリット&デメリットはこちら。
8ナンバーのメリット4つ
- 設備を乗せたまま車検を受けることができる
- 2年に1回の車検で済む
- 「違法改造キッチンカー問題」から解放される
- 8ナンバー限定の場所でも出店できる
8ナンバーのデメリット6つ
- 細かい構造要件をすべて満たす改造が必要
- キッチンカーの製作費用が高額になりがち
- いったん取り付けた調理収納設備の変更が利かない
- 必要ない設備でも購入・取付が必要な場合あり
- 搭載設備が多く、積載重量が重くなりがち
- 自動車保険料が高額&契約できる保険会社が少ない
1ナンバー・4ナンバーに比べて、特にコスト面でデメリットが多いのが難点。
ですが長期的に考えると、8ナンバー化はキッチンカー業界の実情に見合った選択だと言えるでしょう。
予算が足りず、8ナンバー取得できない・・・
「資金的に厳しい・・・・。」という場合は、ひとまず4ナンバーや1ナンバーのままで開業してみるというのもアリだと思います。
開業初期はできるだけ低コストで開業する。
そして経営が軌道に乗り、資金にゆとりが出てきた時点で再度8ナンバー化を検討するという方法もあります。



その場合はもちろん、8ナンバー化の際に改めて手数料や改造費用が発生します。営業許可証の記載事項の変更手続きが必要かもしれません。
これらを総合的に考えたうえで、納得できるキッチンカー製作の参考になさってくださいね。