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【やめとけ】キッチンカーは甘くない?田舎で10年やって直面した現実と「きつい」と感じた理由

結論から言いますと、キッチンカーを本業として開業するのは全くおすすめしません。

ましてや小さい子供を抱える一家の大黒柱がキッチンカーで開業などもってのほか。

このブログのタイトル通り、キッチンカーをやるなら副業(複業)からのスタートが断然おススメです。

Mint

副業程度の利益も得られない方が、本業にできるはずがないですからね。

「キッチンカーは甘くない」と考える具体的な理由について、約10年に及ぶクレープの移動販売の経験をもとに解説していきたいと思います。

※私の具体的なキッチンカーの経歴(売上など)はこちらの記事で解説済みです。

目次

キッチンカー業者の言葉を妄信するな

キッチンカーで失敗する最大の理由は、キッチンカー業者のサイトに書かれていることを鵜呑みにしているからにほかなりません。

キッチンカー開業にあたり、ネットを使っていろんな情報を得ようと検索されていると思います。

その際にあなたが目にする情報を書いているのがどんな人たちか、ご存じでしょうか?

キッチンカーの情報源には気を付けろ

①キッチンカーの製作業者
②キッチンカーの出店場所マッチング業者

ネットで検索して、上の方に表示される記事を書いているのはこの↑どちらかです。

そしてキッチンカー製作で儲けを出している人は、会社にとって都合の悪い情報を隠します。

また大量の文章作成には時間がかかるため、たいていはプロのライターに文章作成を外注して書かせています。

もちろんそのライター達はキッチンカーなんてやったこともないわけで、私たちのようなキッチンカー経験者の情報をつなぎ合わせて書いているにすぎません。

キッチンカーの製作で儲けを出したいので、耳障りのいいことしか書きません。

キッチンカー営業はそんなテキトーな情報で成功できるような甘い世界ではないということを、まずはご理解ください。

初心者に都合のいい出店場所などない

出店場所に期待しすぎないこと

またキッチンカーにとっては出店場所探しが重要なポイントです。

このブログでも出店場所探しの重要性は伝えていますし、実際その通りです。

ですが気を付けてください、その出店場所が「売れる場所」かどうか見極めが必要です。

キッチンカーブームで年々増加し、飽和状態ともいわれるキッチンカー業界。

出店場所を探しているキッチンカーオーナーは大勢いるはずなのに、未だにたくさんの出店場所が空いているなんて、おかしいと思いませんか?

出店場所を見つけてから開業するというのは、もちろん最低限必要なスタートラインです。

ですが出店場所に期待しすぎて、売上予測を高く設定するととんでもない大誤算につながってしまいます。

Mint

そもそも出店場所の力にべったり依存するような営業で、うまくいくはずがありません。

「出店場所さえ見つかればOk!」というような甘いものではないという点も注意が必要です。

初心者には「売れない出店場所」しか回ってこない現実

さらに仲介業者(マッチングサイト)を通して出店場所を確保する場合にも注意が必要です。

仲介業者(マッチングサイト)に登録すれば、初心者もベテランオーナーも平等に出店場所探しができるていると思っていませんか?

現実は全然違います。

人気のあるお店・実力のあるお店・信頼のおけるお店に、優先的に「売れる出店場所」が回ってくるのです。

東京でキッチンカー歴10年のオーナーさんも、自身のYoutubeで「最初は売れない出店場所しかもらえなかった。」と語っていらっしゃいます。

ADDICT FOOD TRUCK〜たける社長〜

この動画の内容を要約すると、下記の通りです。

最初は売れない現場しかもらえなかった
当初の売上目標は全く達成できなかった
・売れない理由を出店場所のせいにしていたが、その考えを止めた
・試行錯誤を繰り返し、「売れない現場」を「売れる現場」に変えた
仲介業者に認められ、徐々に大きなイベントや固定の現場など回してもらえるようになった

いかがでしょうか?これが現実です。

実績のない初心者に、最初から優良な出店場所なんて回ってきません。

仲介業者だって、大事に育ててきた出店場所は「信頼のおけるオーナー」に任せたいのです。

マッチングサイトだけでなく、イベント出店でも同じことが言えます。

そのイベントに何度も出店している人気のキッチンカーには、一般公募の前に直接出店の誘いが来ることがあります。

またイベント会場の中でも一番人が集まる場所をもらえたりと、優遇されやすい傾向にあります。

Mint

イベント主催者の立場になれば、そのイベントを一番盛り上げてくれる信頼のおけるキッチンカーに任せたいと思うのは当然でしょう。

以上解説した通り、キッチンカー初心者に「売れる出店場所」が回ってくるような甘い世界ではありません。

たとえ売れない場所しか残っていなくても、なんとかそこでキッチンカーとしての実績を作っていくしかないのが実情です。

田舎で「都会のランチ営業」を再現するのはむずかしい

そして田舎でのキッチンカー開業についても、気をつけたい落とし穴があります。

それは「都会のランチ営業」のマネをしてしまうこと。

都会では平日のランチ営業は、ごく当たり前のものになっているかもしれません。

でも田舎で同じようなランチ営業を考えている方は、いったん立ち止まって考えてみてほしい。

田舎でキッチンカーのランチ商品をわざわざ買い求める必要ありますか?

会社のすぐ近くに安くておいしい飲食店(しかも店内で客席で食べられる)があったら、車で食べに行きませんか?

コンビの駐車場に車停めて、お昼ご飯食べたりしませんか?

一人一台車を持つのが当たり前の田舎で、ちょっとお高めのキッチンカーのお弁当をわざわざ買いに行きますか?

あなたはその商品のリピーターになれますか?

Mint

私だったらノリで買ってみることはあっても、絶対にリピーターにはなりません。

こういう現実を無視して、テレビで特集されている都会のランチ営業にあこがれて開業しても、思うように売れないでしょう。

高齢化が進む田舎で、平日の昼間に出歩いている人は高齢者か小さな子供を持つ主婦くらい。

そんな状況で都会と同じような感覚でランチ系メニューを販売販売してしまうと、大けがします。

もし田舎で出店するならオーソドックスな屋台メニューのほうが、まだ買ってもらいやすいはずです。

ランチにしたいなら、例えば最初は「から揚げ」だけ単品でスタート。

様子を見ながら「ご飯+おかず+から揚げ」を「から揚げ弁当」として販売するなど、ある程度幅を持たせてスタートするのがおススメです。

憧れでなんとなくマネしただけで成功できるほど、キッチンカーは甘くないという点もご注意ください。

なぜ都会はランチ営業が発展したのか

そもそも都会には、キッチンカーのランチ営業を必要とする都会特有の事情がありました。

ビジネス街で働くビジネスマンのランチ需要にこたえるだけの十分な数の飲食店がなかったのです。

そんななか、オフィスビルの一階ですぐに買えるキッチンカーのランチは絶対に必要なものになりました。

そして何より!都会のランチ営業で販売している商品はとてつもなくクオリティが高い!

競合争いの中で生き残った一流のキッチンカーと、なんとなく雰囲気をマネしただけのキッチンカーでは、同じランチ営業でも集客力が全然違います。

このように都会と田舎では需要も生活背景も、行動パターンも全然違います。

商品のクオリティも格段に違います。

その違いを無視して都会のランチ営業のマネをするのはおすすめできません。

キッチンカーが「きつい」と感じた場面4つ

そして是非知っておいてほしいのが、次にご紹介する出店の大変さときつさです。

①「何もすることがない時間」が地味にきつい

前述のとおり、ランチ営業なら11:00~14:00頃までの短時間営業で、まとまった売上につながるでしょう。

Mint

一番効率的で、理想的な稼ぎ方だと思います。

ですがそんな短時間で稼げる場所で営業できるのは、ごく一部のオーナーだけです。

大半のオーナーは11:00~18:00頃まで(もしくはもっと長く)出店しなければ、まとまった売上につながりません。

平日の売上目標としてはおおよそ3万円、休日なら5万円以上を目指すと安定した利益が見込めると言われますよね。

仮に1個600円の商品を売って3万円売上げたとしましょう。売れた個数は50個です。

Mint

例えばクレープだったら1個3分ほどで作るので、調理販売に掛かった時間は全部で150分(2時間半)です。

約8時間のなかで調理作業をするのはたったの2時間半。

それ以外の時間は何をすると思いますか?

なーーーーーーーーーんにもできないんですよ。

ぼーっとしていると急にお客さん来るかもしれないので気も抜けない。

その「何もしない長い時間」を、あなたは日々耐えていけそうですか?

Mint

ちなみに私は耐えられませんでした。時間を捨てているような感覚がずっとありましたね。

そして「ただ待つだけの時間」は、行きかう人の目には「売れないキッチンカー」として映ってしまいます。

体力を消耗しながら頑張っても、売れないキッチンカーに見られてしまう理不尽。

それでも長時間出店していないと、まとまった売上にならない現実・・・あなたは耐えられますか?

ちなみに・・・・

クレープの場合は注文を受けてから調理を始めるため、それ以外は「何もすることがない時間」になってしまいがちです。

その点、たこ焼きや回転焼き(今川焼)、たい焼きのように、調理に時間がかかるものは常に何かしらの作業が発生するため、賑わいのあるキッチンカーを演出しやすいメリットがあります。

(その分、ずっと動いていないといけない大変さもあるかもしれませんが・・・。)

やっぱりたこ焼きの持つ「商材としての強み」は大きいと感じる次第です。

②出店前後の作業量の多さがきつい

さらに飲食業は、作業量が多いわりに1品の販売価格を高くしずらいという現実があります。

Mint

こだわりの一品であればあるほど、手間と時間がかかることは料理をしたことがある人なら分かりますよね。

出店する前の仕込みから始まり、キッチンカーへの積み込みと現場での出店準備。

営業が終わったら撤収作業と荷物降ろし、帰宅した後の片づけや次の日の準備に追われる日々。

重労働と長時間作業を繰り返す日々が続いていくのが、キッチンカー営業の現実です。

③雨や風で売上と環境が激変するきつさ

また、雨の日の出店も本当に大変です。

それによって売上が左右されるのはもちろんですが、出店前後に雨に濡れながら作業しなければならないのは本当にキツイです。

Mint

特に梅雨の時期は蒸し暑さと雨の湿気で最悪。

そして「風」対策の大変さも忘れてはなりません。

それほど強い風でなくても、ずっと風が吹いている日もあります。

台風前後や3月・4月の季節風、冬の木枯らしなど、1年を通して風対策が必要な場面は多く、おそらくあなたの想像以上のきつさ(というかストレス)だと思います。

風対策を甘く考えていると、お客さんや周りの施設に思わぬ損害を与えることにもなるため注意が必要です。

④夏場の暑さで消耗するきつさ

そして何より、夏場の暑い日のキッチンカー営業ほどきついものはありません。

50度ほどにもなる車内にいるだけでも大変なのに、さらに過熱調理をするのですから、どれほどきつい現場なのかご想像いただけるかと思います。

Mint

夏場と言っても、暑いのは7月8月だけじゃありません。

4月下旬から暑くなり、その年によっては夏日に近い気温になることも多々あります。

その後9月下旬くらいまで、約半年ほどはきつい環境下での調理販売が続くのです。

そのことだけ思い返してみても二度とあんな環境で働きたくないと思いますし、キッチンカーを閉業して本当によかったと思ってしまうくらいなのですが、あなたは大丈夫でしょうか???

キッチンカーに向いている人とは

キッチンカーの仕込み・仕込み場所

以上わたしの実体験をご覧いただければ、キッチンカー開業が決して甘いものではないということがお分かりいただけたと思います。

このような実体験から、わたし個人としてはキッチンカーの本業スタートはおすすめできません。

ただし私に実力がなかっただけで、あなたにはできるかもしれませんよね。

Mint

実際に成功している方はたくさんいるので、不可能ではないと思います。

そこで、「こんな人だったら本業で成功できる」と考えるポイントを最後に5つご紹介してこの記事を終えたいと思います。

これを参考に、改めてご自身のキッチンカーの開業について考えてみてください。

キッチンカーを本業スタートできるのはこんな人
  • 自分の力で集客し、儲かるお店に成長させていく努力ができる人
  • 成功するまでの「努力の期間」を持ちこたえるだけの経済力がある人
  • のんびり時間を過ごすのが好きで、売上にこだわる必要がない人
  • 短時間の出店(ランチ営業など)で利益を残せる人
  • 朝から晩まで重労働の日々に耐えられる人
  • 生活費の心配がなく、定年退職後のセカンドライフを楽しみたい人

また関連記事としてキッチンカーにありがちな失敗例も参考に読んでみてくださいね。

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